お腹が冷えて痛むときに当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)

漢方事典

当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)はお腹が冷えて痛むときによく使われます。

処方のポイント

消化器を温め痛みを軽減する「小建中湯」に、血行改善と止痛作用をもつ当帰を加えたもの。
食欲不振や下痢等、消化器の冷えから起こる症状に適応します。
打撲痛などにも応用されます。
甘辛味で、温服が効果的です。

当帰建中湯が適応となる病名・病態

保険適応病名・病態

効能または効果

疲労しやすく、血色のすぐれないものの次の諸症:月経痛、下腹部痛、痔、脱肛の痛み。

漢方的適応病態

血虛の腹痛。すなわち、顔色がさえない、不活発、やや疲れやすい、食が細いなどの体質で、ときに腹痛(臍周囲の痙攣性疼痛が多い)があり温めたり押さえたりすると軽減するものです。
さらに皮膚につやがない、しびれなどの栄養不良状態(血虚)を伴うもの、特に産後の衰弱や月経困難症に適しています。

当帰建中湯の組成や効能について

組成

「小建中湯」+当帰9

効能

温中補血

主治

産後血虛

解説

「小建中湯」に補血作用の優れた当帰を加えた処方です。
女性の産後虚弱、腹痛など血虚症状をともなうときに用います。
出産直後5日間ぐらい服用すれば、出血による産後の脾虚体弱を回復することができます。

臨床応用

◇産後虚弱

補血作用の強い当帰が配合されているので、産後の虚弱症状、特に顔色が白い、力が入らない、眩暈など血虚症状が強いときに適しています。

「小建中湯」には止痛作用があるので、腹痛と食欲不振の症状をともなうときに使いやすいでしょう。

◇月経不順・月経痛

当帰は婦人科疾患によく用いられる薬です。
桂枝の温通血脈、芍薬・甘草の緩急止痛作用も婦人科の症状を改善します。
温補中気の「小建中湯」は脾胃虚弱症状に効果があるので、食欲不振胃痛などの症状をともなう生理痛、生理不順に適しています。

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